世界には変わった珍酒が多く存在する
世の中にワインは星の数ほどあるけれど、ワイン以外にも世界には変わったお酒がいろいろあるんですよ。
今回は、私がこれまでに調べた変わったお酒、珍しいお酒について紹介したいと思います。
日本のお酒「ZUWAIGANI」
「BENIZUWAIGANI」は、紅ズワイガニの身が贅沢に詰め込まれた、ホット専用のお酒です。山陰沖で獲れた紅ズワイガニは、甘みや旨味の強さが特徴。風味豊かで贅沢なカニの味わいが存分に楽しめて、カニと日本酒好きにはたまりません。
カニに合うベストな配合を試行錯誤して出汁の専門家が作った鰹ベースの合わせ出汁と、純米酒が絶妙なバランスでブレンドされています。寒い冬に熱燗で飲むのが最高。
日本のお酒「るみ子の酒」
『るみ子の酒』は、三重県伊賀市の森喜酒造場が造る日本酒です。
ラベルに描かれた愛らしい女性の絵は、和久井映見さん主演でドラマ化もされた漫画『夏子の酒』の原作者・尾瀬あきら氏作で、尾瀬氏はこのお酒の名付けの親でもあります。
『るみ子の酒』シリーズには種類がいろいろあるのですが、中でも一番有名なのが「爆発」するお酒としてメディアで紹介された、『るみ子の酒 特別純米 活性濁り生酒』。
開栓と同時に、中のお酒が勢いよく噴き出してきます。爆発の秘密は、お酒の中に含まれている「もろみ」にあります。
生きたままのもろみを瓶詰めしてあるので、瓶の中でも発酵し続けています。そのため、栓で密閉されて行き場を失った炭酸ガスが、栓を開けると噴き出すというわけです。
味わいは、「大人のビターなカルピスソーダ」のようだと表現する人もいるように、シュワシュワした炭酸の刺激の後に、程よいコクのある米の旨みや甘みがじんわりとしみ込んでくる感じで、女性にも人気があります。
メキシコのお酒「メスカル」
メスカルは、メキシコ産の蒸留酒です。テキーラと同じく、多肉植物のアガベを原料に造られるお酒で、「テキーラの母」とも呼ばれています。
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メスカルは、スモーキーなフレーバーが印象的ですが、ブランドや銘柄ごとに独特の香りと味わいを持った個性豊かなお酒であることも、飲む人を惹きつけて離さない理由です。
数多くの種類があるメスカルの中でも、ひと際変わったお酒が『グサーノロホ』。
何とお酒の中に、イモ虫が漬けられているんです。ビンの底にはかなりの大きさのイモ虫が沈んでいて、虫嫌いな人にとっては一瞬でトラウマになりそうなくらいの存在感を放っています。
私は虫嫌いなので飲む勇気がありませんが、怖いもの見たさで試してみたい方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
モンゴルのお酒「馬乳酒」
「馬乳酒」は、モンゴルの遊牧民が馬乳を発酵させて作ったお酒です。健康飲料として各家庭で作られ、大切に飲み継がれてきました。アルコール分はごく少量で、微発泡性の乳酸飲料のような味が特徴。各家庭によって味わいが少しずつ異なる、「おふくろの味」的な個性も魅力です。
実は、日本のカルピスはこの「馬乳酒」にヒントを得て誕生したことが知られています。
カルピス株式会社の創業者・三島海雲氏は、仕事で訪れたモンゴルで現地の人にすすめられて「馬乳酒」を飲んだところ、胃腸の調子が回復し、心身ともに元気になったのだとか。
中国のお酒「蟻酒」
『蟻酒』は中国のお酒で、その名前の通りズバリ、蟻を漬け込んだお酒です。中国では、古来より蟻を滋養強壮剤として重宝してきた長い歴史があり、今も薬膳酒として大切に飲まれています。
アルコール度は約40度。中国の白酒をベースに、食用・薬用として認可されている蟻を漬け込んで作られます。白酒自体は無色透明ですが、蟻を漬け込むことで茶褐色に変化します。
中華料理店で実際に飲んだことのある人の話によると、やや酸味のある風味なのだとか。血糖値や中性脂肪が気になる人、ダイエット志向の人にも好んで飲まれるそうですよ。
ただ、お酒の中には無数の蟻が浮いているので、虫が苦手な人はビジュアル的にちょっと厳しいかもしれません。勇気ある方はぜひ!
ベトナムのお酒「コブラ&サソリ酒」
ベトナムには、様々な生き物を漬け込んだお酒がありますが、『ルオウ・ラン』と呼ばれるコブラ&サソリ酒は、特に有名です。蛇をライスワインなど穀類を原料としたお酒に漬け込んで作られるアルコール飲料で、何と、サソリを咥えたコブラが入っています。
老眼や脱毛、精力増強、美肌効果などの薬効があるのだとか。
それにしても、かなりグロテスクな見た目です。
韓国のお酒「トンスル(うんこ)」
「トンスル」は、韓国に古くから伝わる薬用酒で、いわゆる「人糞酒」です。人間のウンコだけでなく、猫の糞や生薬を配合して、2ヶ月間も熟成して作られる
のだとか。韓国で愛飲されてきた伝統的なお酒で、現在も製造・販売されています。知らずに飲んだら、普通の薬用酒だと思って飲めてしまうくらい、意外にも味やニオイにうんこっぽさは感じないそうですよ。
これらの他にも、お酒としてあまり知られていないみりんや養命酒も紹介しています!
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