お酒の種類別の賞味期限の目安
お酒には、種類によって賞味期限が書かれているものと書かれていないものがありますよね。長い間保管していたお酒は、飲んでも大丈夫なのか悩むこともあるのではないでしょうか。
この記事では、お酒の種類別に目安となる賞味期限について解説します。
ワイン
ワインには、明確な賞味期限はありません。
おいしいと感じるタイミングはワインによって異なり、一概に決められないからです。
ただ、賞味期限の代わりに「飲み頃」と表現されることはとても多く、ワインの種類によって大まかな目安があります。
例えば、1000円台から買える手頃な価格帯のワインであれば、店頭に並んでいる時が飲み頃です。あまり長く保管せずに、早めに飲んだ方がおいしく頂けるでしょう。
一方で高級ワインの中には、長期熟成させて飲んだ方がおいしく飲めるものもあります。
産地やぶどう品種によって差が大きく、10年程度のものから数十年、100年近くのものまで飲み頃期間の幅はとても広いのが、ワインと他のお酒との大きな違いです。
極甘口の貴腐ワインなどの場合は、開栓後1ヶ月程度は楽しめるものもあります。
シャンパン
シャンパンはスパークリングワインの中でも、特に繊細なお酒です。長期の保存には適さず、購入してからできるだけ早く飲むのが良いとされています。
保存場所の温度や光の変化の影響を受けやすく、もし保存状態が悪ければ、あっという間に味や風味が劣化してしまうためです。
熟成期間はシャンパンのグレードによって異なり、
- ノンヴィンテージ … 1~2年
- ヴィンテージ … 3~5年
- プレステージ … 7~10年
です。
出荷後に店頭で販売された後も、基本的にはこの年数と同じ期間は持つことになります。
ただし、これは温度変化の少ない小型のワインセラーなど、10℃~12℃の冷暗所で保存された場合に限られます。家庭で常温や冷蔵庫のような温度変化の大きい場所で保存した場合は、なかなかこれだけの期間は持ちません。
ガスが抜けてしまったり、コルクの腐食が起こる可能性もあるため、購入後はできるだけ早めに飲むことをおすすめします。
ビール
ビールは、製造日から9ヶ月〜1年くらいの賞味期限が設定されているのが一般的です。
そのため、下記を目安に飲みきりましょう。
ビールは一度開栓すると炭酸がどんどん抜けていくため、おいしく味わうのは難しいです。
保存状態が悪かったり、開栓後に長い日数が経過すると徐々に劣化していきます。
できるだけ早めに飲むことをおすすめします。
チューハイ
チューハイの賞味期限は、メーカーやアルコール度数、フレーバーの種類などにもよりますが概ね約1年までです。缶の底やボトルの首の部分に印字されているケースが多いですね。
アルコール度数が4%前後の低いものは賞味期限が短めに設定されていて、約6ヶ月です。
劣化しにくい焼酎の割合が多いか少ないかによって、賞味期限が変わってきます。
日本酒
日本酒は、賞味期限がボトルに書かれていません。ただ、製造元が種類によって目安となる期間を推奨しているケースがほとんどです。
- 普通酒・本醸造酒 … 製造日より約1年
- 吟醸酒・純米酒・生貯蔵酒 … 製造日より10ヶ月
- 生酒 … 製造日より8ヶ月
普通酒は、「火入れ」と呼ばれる加熱処理をしているため、賞味期限が長めです。
生酒は加熱処理を一切しないため、賞味期限は短くなります。製造日から8ヶ月を目安としているところが多いですが、メーカーによっては未開封であっても1週間以内に飲むことを推奨している場合もあります。
ウィスキー・焼酎
ウィスキーや焼酎などのいわゆる「蒸留酒」は、アルコール度数が高くて菌が繁殖できないので、賞味期限はありません。
未開封で保存方法に問題がなければ、長期間にわたって品質を保ちやすいお酒です。
一度開封したものは、香りやアルコール成分が飛んでしまい風味が損なわれるので、できるだけ早めに飲むことをおすすめします。
賞味期限があるお酒の劣化を防ぐには
賞味期限があるお酒について、劣化を防ぐためにはどのように保存すれば良いのでしょうか。
ここからは、お酒を劣化させないために気を付けたい、保存条件について解説します。
お酒を直射日光に当てない
お酒をより良い状態でおいしく味わうためには、直射日光を避けて保管するのが鉄則です。
日光に含まれる紫外線は、お酒の成分を変化させる恐れがあります。
日光が当たることで変色や異臭の発生するリスクが高まるので、保管場所を選ぶ時には日光が当たらない場所を選びましょう。
また、直射日光ほどではありませんが、蛍光灯などの照明による光にも注意が必要です。暗い場所を選んで、新聞紙などでボトルを巻くといった工夫をして、できるだけ光が当たらないように保存するのが望ましいです。
温度や湿度変化が激しい場所に置かない
お酒の保存には、温度や湿度の変化が少ない場所を選びましょう。
どんなお酒でも、高温で保存すると、香りや風味が損なわれてしまいます。できるだけ温度や湿度の変化が少なく、20度以下の場所で保存するようにしてください。
なるべく空気に触れさせないようにする
お酒の風味をより良い状態で保つには、なるべく空気に触れないようにするのがポイントです。ワインの場合、コルクの隙間からボトルの中に空気が入る恐れがあります。
酸化による香りや風味の劣化を防ぐためにも、ラップで包むなどして空気が入りにくいようにしましょう。特に、開栓後は酸化しやすいので、冷蔵庫の中の開け閉めが少ない場所で保管することをおすすめします。
強い匂いがするものの近くに置かない
未開封のお酒を保管する場所の近くに、防虫剤や洗剤、灯油など匂いの強いものが置かれていると、それらの匂いがお酒に移ってしまうことがあります。
特にワインの場合、コルクを通して香りが移りやすいので要注意です。紙パックのお酒も同様に、匂い移りがしやすいため気を付けましょう。
また、開封後のお酒を冷蔵庫で保存する場合、たとえばお漬物など冷蔵庫の中に入っている食材の匂いが移ってしまうので、こちらも注意が必要です。
今回は、お酒の種類別の賞味期限や保存方法のポイントについて解説しました。
お酒が本来持っている香りや風味を劣化させず、より良い状態でおいしく味わうための参考にしてくださいね。
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詳しくは、みりんや養命酒のページで解説しているので、気になる方は覗いてみてください。
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