日本酒の甘口&辛口は『日本酒度・酸度・アミノ酸度』で決まる
昨今の日本酒ブームで、日本国内はもとより海外でも人気が高まっている日本酒。甘口と辛口それぞれに豊かな味わいがありますが、甘口・辛口の違いや基準がよくわからないという人も多いのではないでしょうか。
実は、日本酒の甘口・辛口を決める基準は、下記の3つの数値を基にして決まります。
- 日本酒度
- 酸度
- アミノ酸度
「日本酒度」とは、日本酒の中に含まれている、主に糖分の量を指します。糖が多くてアルコールが少ないとマイナス、アルコールが多くて糖が少ないとプラスとなります。
日本酒度の平均的な数値は、0.0~+0.5だと言われています。これよりも下回る場合はコクのある甘口に、上回る場合は淡麗で辛口の味わいとなります。
「酸度」とは、乳酸・コハク酸・クエン酸・リンゴ酸等の酸の量を表したものです。
日本酒度が同じお酒で比較した場合、酸度が高いと甘味が消されて濃い味に、酸度が低いと甘みが際立ち淡麗に感じます。酸度の値が小さいほど、甘口だということになります。
「アミノ酸度」は、コクや旨味の基となるアミノ酸の量を相対的に表しています。
日本酒には、セリン・アルギニン・グルタミン酸・ロイシンなど、20種類ほどのアミノ酸が含まれています。日本酒度が同じ数値の場合なら、アミノ酸度が高いと甘口、低いと辛口の味わいとなります。

しかし、お酒の温度やお酒を飲む前に食べたものによっても、味わいの感じ方が異なってきます。
また、味の感じ方には個人差があるので、飲んだ印象だけで日本酒の甘口・辛口を正確に見極めるのは、なかなか難しいものです。あくまでも目安として捉えるようにしてくださいね。
甘口・辛口で飲みやすい日本酒はコレだ
ここからは、日本酒初心者にも飲みやすい日本酒の特徴と、おすすめの日本酒を甘口・辛口別に1つずつご紹介します。
日本酒初心者でも飲みやすい日本酒の特徴として挙げられるのは、
- ラベルの日本酒度がマイナス(甘口)の日本酒
- 純米酒
- アルコール度数が10度程度の日本酒
- フルーティーな香りの日本酒
といったものです。
おすすめの甘口

●八海山 純米吟醸 雪室貯蔵三年(八海醸造)
【日本酒度:-1 酸度:1.5】
日本酒好きなら、おそらく名前を知らない人はいないほどに有名な銘柄。飲み口がすっきりとやわらかく、後味に苦味が残るのが特徴です。熟成酒が好きな人におすすめ。
おすすめの辛口

【日本酒度:+0.5 酸度:1.6】
このお酒は東京で生み出されたものでとても人気があります。非常にフルーティーな味わいが特徴で、飲みやすくギフトにも人気です。
日本酒の甘口・辛口を決める基準、甘辛別で飲みやすい日本酒をご紹介しました。
日本酒選びの参考にしてみてくださいね。
普段とは違う味わいが楽しめる日本酒と割るのにオススメなものはこちらで紹介しています!
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。